「取締役会」「監査役会」「会計監査人」等の株式会社の機関設計の組み合わせがややこしいので、覚えやすそうな覚え方を考えてみた。
基本として覚えること
下の図と①~③を覚えておけば、ある程度網羅できる。

①公開会社は「取締役会」を設置しなければならない。
②大会社は「会計監査人」を設置しなければならない。
③公開会社かつ大会社は「監査役会」を設置しなければならない。
可能な機関設計の組み合わせは、次のA~Dに分けて把握することができる。
A.公開会社かつ大会社の場合
①、②、③から、「取締役会」「監査役会」「会計監査人」が必要になるので、下の図のように赤丸を書いて、赤丸に行けない緑ラインは×で消す。

整理すると以下のようになる。

なので、公開会社かつ大会社は、
・「取締役会」+「監査役会」+「会計監査人」
のみとなる。
B.非公開会社かつ大会社の場合
②から、「会計監査人」が必要になるので、下の図のように赤丸を書いて、赤丸に行けない緑ラインは×で消す。

整理すると以下のようになる。

なので、非公開会社かつ大会社は、
・「取締役」+「監査役」+「会計監査人」
・「取締役会」+「監査役」+「会計監査人」
・「取締役会」+「監査役会」+「会計監査人」
の組み合わせが可能となる。
C.公開会社かつ非大会社の場合
①から、「取締役会」が必要になるので、今までと同様に下の図のように赤丸を書いて、赤丸に行けない緑ラインは×で消す。

整理すると以下のようになる。

なので、公開会社かつ非大会社は、
・「取締役会」+「監査役」
・「取締役会」+「監査役」+「会計監査人」
・「取締役会」+「監査役会」
・「取締役会」+「監査役会」+「会計監査人」
の組み合わせが可能となる。
D.非公開会社かつ非大会社の場合
①~③のどれも満たさないので、消す緑ラインはない。

よって、非公開会社かつ非大会社は、
・「取締役」
・「取締役」+「監査役」
・「取締役」+「監査役」+「会計監査人」
・「取締役会」+「監査役」
・「取締役会」+「監査役」+「会計監査人」
・「取締役会」+「監査役会」
・「取締役会」+「監査役会」+「会計監査人」
の組み合わせが可能となる。
Dについては、この図では説明できない例外的な組み合わせ
・「取締役会」+「会計参与」
が可能であるため、これは個別で覚えておく必要がある。
注意点
最後に、注意点を述べる。
・「株主総会」は必ず設置する必要があり、「会計参与」は基本的に自由に設置できるので、(Dの「取締役会」+「会計参与」を除いて)省略している。
・『監査等委員会設置会社』と『指名委員会等設置会社』は「取締役会」+「会計監査人」の組み合わせに限られるので、上記の考え方は使えない。


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